上海Enprintingデジタルテクノロジー有限公司

ペルーのBrightWear Apparelとの協業事例

2026/07/09 17:45:22

一、顧客の基本情報

協力先:BrightWear Apparel

所属地域・業種:ペルーのポリエステル製レディース生地のプリント加工を手がける縫製工場

経営状況:主にポリエステル製レディース生地のプリント加工を展開し、南米の国内デザイナーブランドや実店舗のアパレル小売店にサービスを提供。従来はプリント工程をすべて外部委託しており、市場で増加する小ロット・フレキシブルな注文に対応しづらかった。

二、顧客の核心的な課題

1. 外部委託によるプリントには高い最低発注量の制約があり、大量の小ロット注文が流出し、受注構造が不均衡になっている。

2. 外部委託のプリント加工費と中継物流費の二重のコスト上乗せにより、生地一枚あたりのプリント生産コストが高止まりしている。

3. 第三者工場の加工基準が統一されておらず、ポリエステル製レディース生地のプリントでは色差、粉落ち、プリント割れなどの問題が頻発し、不良品のロス率が高い。

4. 自社に専門のデジタルプリント技術者がおらず、自前のプリントラインを構築するには設備調整やアフターサポート体制の整備といった実装上のリスクが伴う。

三、協力サプライヤー

1. 企業の基本情報

正式名称:上海享印デジタル科技有限公司

略称:享印デジタル

設立日:2011年1月21日

本社所在地:上海市閔行区都会路2338号 本社一号棟10号室

従業員規模:在籍70名、うち技術者30名

2. 企業の事業領域と核心業務

所属分野:テクノロジー関連サービス業、繊維工業向けデジタルプリント機器のサプライヤー。繊維生地加工工場向けに包括的なデジタルプリント設備ソリューションを提供。下流では衣料品製造、ホームテキスタイル・インテリア用品、広告用布地など幅広い用途をカバー。

核心業務:自社ブランドENJET印捷シリーズのデジタルプリント機および転写機の研究開発・製造。多業種の人気プリント機器の代理販売。独自開発のMOREINK環境配慮型インクの供給。生地加工工場向けに設備・消耗品・プロセス調整からアフターサポートまでの一貫したプリント生産ソリューションを提供。

3. 企業のサービスと展開能力

事業展開:国内では長江デルタの繊維産業帯で収益の70%を占め、海外新興市場で30%を獲得。海外では米国、東南アジア、南米、欧州、中東など繊維移転先の各地域へ進出。国内では上海本社に加え7つの主要支社を設置。海外でも各国にサービス拠点を設け、現地倉庫やアフターサポートチームを整備し、10か国以上をカバー。

ビジネスモデル:自社開発機器の自社生産・直販と、人気機器の代理販売の二極化戦略。併せてインクの長期リピート購入、生産ラインの総合請負、海外向け機器輸出も展開。閉鎖循環型モデル:機器の一度きりの販売+消耗品の継続的リピート購入+付加価値のあるプロセスサポート。

4. 技術力と生産能力

研究開発チーム:技術者30名(うち上級エンジニア15名)。プリント機器の構造、インク配合、色彩マッチングなどに関する複数の特許を保有。実用新案23件、プリント関連ソフトウェア著作権9件。年間研究開発費は総収益の6~8%を占める。

生産工場:自社所有の2,500㎡の組立・調整・保管一体型工場。設備組立エリアを区分化し、独立したインク実験室とサンプル作成ラボを備える。

生産規模:年間売上2.1~2.5億元、自社開発プリント機器の年間出荷台数は1,000台以上。主力プリント機器は24時間稼働で、毎日9,800~14,600㎡のプリント面積を処理可能。

サービス力:世界で1,600社以上の機器導入済みのフルペイメント顧客を抱え、国内1,200社、海外400社。インクやプロセスサービスを含む深度協力先は2,300社に達し、既存顧客のリピート率は90%以上。

四、BrightWear Apparel向けのカスタマイズされた実装ソリューション

顧客のポリエステル製レディース生地と小ロット・フレキシブル生産ニーズを踏まえ、享印デジタルはENJET DTF T605と乾燥粉一体化プリントシステムを一式導入し、企業標準化された全工程のワンストップサービスを提供。

1. ハードウェア一式納品

自社開発のENJET DTF T605熱転写プリンタ本体と一体化乾燥・粉散布ユニットを納品。版作り不要で、単品から印刷可能。ポリエステル繊維素材の頻繁なデザイン変更にも対応。同時に自社開発のMOREINK環境配慮型熱転写インクも供給し、生地プリントの色調安定性を確保。

2. 事前プロセス適応サービス

自社インク研究開発ラボを活用し、国内の研究チームがペルーのポリエステル製レディース生地向けにインク配合や印刷パラメータを事前に調整。専用の標準化プロセスパッケージを策定し、海外工場での試作時の生地ロスを低減。

3. 一括海外輸出サポート

享印の海外全工程運営ノウハウを活かし、設備の通関手続き、越境物流、通関手続きを一貫して完結。海外駐在エンジニアをペルー工場に派遣し、設備据え付けや工場内生産ラインのレイアウト計画を実施。同時に顧客スタッフ向けに設備操作、色調整、日常メンテナンスの実践トレーニングも実施。

4. 南米現地化の長期アフターサポート

企業の南米海外サービス拠点を活用し、スペイン語対応の専門オペレーション・技術者を配置。7×24時間の遠隔技術サポートを提供。海外現地倉庫で予備部品を迅速に補充し、グローバル顧客に対して全周期の現地化アフターサポートを実現。

五、プロジェクト実装による定量的成果

ENJET DTF T605乾燥粉一体化生産ラインの本格稼働後、顧客の生産・経営データは明確に改善された:

1. フレキシブルな受注対応能力が大幅に向上し、工場における小ロット注文の割合が直接60%増加。ニッチで限定的なレディース商品の注文も自主的に受注可能となり、受注総量が顕著に伸びた。

2. 外部委託や跨地域の中継物流によるコスト上乗せが解消され、ポリエステル生地プリントの単位当たり総合生産コストが大幅に低下。

3. 外部委託では7~12日かかっていたプリント納期が、工場内で即日完了。下流のアパレルブランド顧客からの納品満足度も大きく向上。

4. 標準化された設備と専用インクによるプロセスサポートにより、ポリエステル生地プリントの色差、粉落ち、プリント割れの問題が完全に解消され、不良品のロス率が大幅に減少。

5. 工場がプリント全工程の自主生産能力を完全に掌握し、南米のレディースファッション流行色に迅速に対応して新製品を次々と投入できるようになり、市場における核心的な競争優位性が強化された。

六、事例の総括

本プロジェクトは、上海享印デジタルが展開する「設備+消耗品+生産ライン全体のエンジニアリング+グローバルアフターサポート」の閉鎖循環型ワンストップサービスモデルの南米海外における代表的事例である。自社開発のENJETシリーズデジタルプリント機器、独自の環境配慮型インク開発力、そしてグローバルな現地化サービスネットワークを活かし、南米のポリエステル製レディース生地工場が抱える小ロット・フレキシブルなプリント生産の課題を的確に解決。海外繊維製造企業のグリーン・デジタルプリントへのアップグレードを支援するとともに、同社のグローバルな繊維産業帯全域展開のサービス能力を実証した。



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